皆さん松尾芭蕉の奥の細道をご存じですか。今回は有名な松尾芭蕉とかかわりのあるお寺をご紹介します。
栃木県 大田原市にある雲巌寺。高い山に囲まれた黒羽の広い土地にそびえ立っています。1689年 ( 元禄2年 ) に松尾芭蕉が「奥の細道」に旅立ち、4月5日に雲巌寺を参拝したと言われています。ちなみに黒羽 ( 大田原 ) の地は、松尾芭蕉が一番長く滞在したとされていて、それほど居心地が良い土地だったのだな、と思いながら私も訪れました。
趣のある入口
入口付近には川が流れていて、赤い橋の先にそびえる山門がとても素敵です。
この場所は大人の休日倶楽部のCMロケ地としても知られていて、吉永小百合さんが実際にここで撮影を行われています。 木に囲まれた空間と川の音が心地良く、日常の忙しさを忘れられるような気持ちになります。ちなみにこの入口にたどり着く直前にもう少し大きな橋を渡るのですが、その橋を渡ると体感温度が3度下がったと感じるそうです。( ご住職の方にお話を伺いました。)
境内にて
山門を抜けて境内に入るのに大きな階段を上ります。足腰に自信のない方は少しきついかもしれません。お寺は臨済宗妙心寺派、禅の修行の道場としても知られています。お寺では商業的なことは行わず、参拝目的で観光客を迎えているため静かで落ち着いた雰囲気です。
普段は落ち着いているそうですが、お寺では季節毎にイベントも行われて、賑やかな時もあります。( 今回私が訪れたのは、6月初旬に行われるクラシックコンサートに出演する目的もありました。)
お寺にピアノが寄贈されたことがきっかけになり、この演奏会は2022年から行われていて、誰でも無料で聴くことができます。演奏会の目的は、山奥に町の憩いの場を設け、誰もが身近に音楽を楽しめるように、ということだそうです。地元のお客さんも多く、たくさんの人が応援してくださり、栃木の方の地元愛を感じました。( もちろん旅行がてら遠方からも大歓迎です。)
演奏の一部をご紹介します🎶
おわりに ~四季が楽しめるお寺~
今回は新緑豊かな季節に伺いましたが、秋の紅葉や冬の雪景色も絶景だそうです。( この日は近くの宿に宿泊し、その時にお話しした宿の方は冬をおすすめされていました。)
松尾芭蕉は雲巌寺を訪れ「木啄も 庵は破らず 夏木立」と句で称賛しています。歴史とともに自然とお寺の風情を味わってみてはいかがですか。
雲巌寺 大田原市 https://www.city.ohtawara.tochigi.jp/docs/2013082765673/ アクセス:電車・バス → 那須塩原駅から大田原市営バス 雲巌寺線 で約60分 車 → 西那須野塩原ICより約40分 駐車場あり ( 台数制限あり ) ※御朱印は300円で書置きのみです。 |
訪問日:2023年 6月
この記事は書き手の主観によるものです。実際の状況は変わる場合があります。